自然災害の多い国、日本。
一年間で地震・台風・豪雨・土砂災害等様々な自然災害が襲い掛かります。
そんな中少なくないのが、車が水によって流されてしまったり、水没してしまう事故。河川の決壊や津波等、いつも急に水害はやってきてあっという間に被害を出してしまいます。
少し水の流れがある所を車が走るだけで、車は浮いてあっという間に水に流されてしまいます。「これ、死ぬわ」というセリフが怖いですね。
一度コントロールを失い水に流されてしまった車はもう逆らえません、流されていくので一刻も早く車から脱出をしなければなりません。しかしドアを開けようにも外から水圧がかかり中々ドアは空きません。水によりパワーウインドが故障した場合、窓も開けられません。
以下の動画を参考にすると、座った時の胸の位置より上に水が上がると脱出は難しくなります。水を押しのけてドアを開ける強力な力が必要となるので、女性などはさらに脱出が困難になります。
こちらの実験では流れの無い水溜まりで行っていますが、こういった流れの無い水の中に落ちるケースより川の氾濫等で流されるケースの方が多いと思います。流れがあれば余計に窓は開きません。そういった場合にすぐ脱出できるように車の窓ガラスを割るための「脱出用ハンマー」を備えるよう、国土交通省がユーザーに呼びかけています。
さて、この脱出用ハンマーがどういったものなのか見ていきましょう。
このように、お店で専用の脱出ハンマーが売っています。
一体普通のハンマーとは何が違うのか?よく見てみますと
このように、ハンマーの先が尖っているのがわかります。ハンマーでたたく際に、叩くエネルギーがこの先に一点集中することで、力が分散せずに少しの力で頑丈な窓ガラスを割ることが出来る仕組みです。
逆にガラスを叩く際には、ちゃんとこのハンマーの先っちょ部分がガラスに当たるように叩かないといけません。
シートベルトを挟み込むとカットしてくれる刃もついているので、容易に脱出が可能となっています。
こちらの動画結果を見るとわかるのですが、水に浸かって上手く体も動かせない中、水中でゆっくり叩いてもガラスを破壊できる脱出用ハンマーは優秀ですね。
実験では色々なものでの窓の破壊を試していますが、結局脱出用ハンマー以外は割ることが出来ていません。
いかに水中での動きが遅くなってしまうか、動画を見るとよくわかりますね。
脱出用ハンマーは値段も1000円前後ですし、ドアの下等に入れておけば万が一の時もすぐに手に取れます。
自分や家族に万が一のことがあった場合に、少しでも生存率を上げるために購入しておくとよいと思います。安いですしね。