なぜ人々はSNSで病んでしまうのか?
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今はほとんどの方がTwitterやインスタグラムなど何かしらのSNSを利用しているかと思います。ただ、SNSを利用しているときに「自分って病んでるかも……」と思うことはありませんか?

SNSをやっていないという方でも、SNSで病んでしまった人を見たことがあるかと思います。本来であればSNSというのは楽しむためのものなのですが、なぜ人々はSNSで病んでしまうのでしょうか?

ここではその理由を考えていきたいと思います。

手軽に欲を満たせる

人間は欲深い生き物で、いろいろな欲を持っているものです。

性欲であったり食欲であったり睡眠欲であったり……挙げていけばキリがありません。ただ、その中でも現代で特に大きな存在となっているのが自己顕示欲承認欲求というものです。

簡単に言ってしまえば、「私を見て!」「私を認めて!」という欲です。これに関しては、認めたくないかもしれませんが自覚のある方も多いでしょう。

例えば、Twitterであれば自分のツイートがどれだけリツイートされるか、どれだけお気に入りに登録してもらえるかという部分が気になってくるかと思います。

渾身のネタであったり自分なりの正義を語ったりして、それがリツイートされたりお気に入りに登録されたりすれば、満たされた気持ちになるでしょう。

実際に、このためにTwitterをはじめとしたSNSを利用しているという方が多いのです。

SNS自己顕示欲や承認欲求といった欲を手軽に満たすことのできるツールなのです。

「欲を満たして何が悪い」という方もいるでしょうが、欲というのは終わりがありません。

一度整形を始めた方が整形をやめられないのと同じように、最終的には欲にまみれたモンスターになってしまうかもしれないのです。人間は、欲を我慢してこそ成長できる生き物でもあります。

常に人とつながってしまい、ひとりの時間がなくなる

ストレス社会と呼ばれるようになってから久しい現代ですが、ストレスの原因というのはだいたいが人間関係です。

ストレスの原因が人間関係以外にあるという方でも、元をたどれば人間関係に行きつくかもしれません。ストレスというのは目には見えなくとも確実に心身へと悪影響を及ぼすものです。それなのにも関わらず、今は多くの方がSNSで常に誰かをつながっているのです。

息抜きでSNSを始めたはずなのに、気づいたときにはSNS上での人間関係に辟易としていたというケースは本当に多いのです。そこでスパッとSNSをやめることができればいいのですが、それができずに多くの方がストレスを抱えながらSNSを続けています。そうなってくるとSNSをやめない限り、ストレスの影響を受け続けることになるでしょう。

もともと人間にとって、ひとりの時間も大切なのです。もちろん、「ひとりは寂しい」という方もいるでしょう。しかしながら、だからといって四六時中誰かと一緒にいるといつか絶対に嫌気がさすはずです。

ひとりの時間があるからこそ、ゆっくりと自分と向き合うことができますし、自分と向き合うからこそ成長があるのです。それにひとりの時間というのは誰の目も気にする必要のないリラックスタイムでもあるのです。

SNSで常に人とつながってしまえば、自分ひとりの時間がなくなり、常に誰かの目を気にして生きていくことになります。ストレスの原因にもなっているSNSに振り回されることほど馬鹿らしいことはありません。 

SNSの中で自分の国を作り上げてしまう

SNSをやっている方であれば、自分に対して批判的なユーザーをブロックしてしまうこともあるでしょう。もちろん、自分を守るためのブロック機能でもあるのですが、気に入らないからブロックということを繰り返していると、SNSの中で自分にとって都合のいいユーザーだけを集めた自分の国を作り上げてしまうことになります。

これまでの歴史を考えてみても、人というのは国を持つとおかしくなります。もちろん、自分を律して国を統治した人もいますが、それはごく一部で多くが権力に溺れてしまうのです。

SNSの中での自分の国というのはとても小規模ではありますが、自分に都合のいいものをだけを集めた国を持つという時点ですでに自分を客観視できていないとも言えるでしょう。

自分に都合のいいものだけを集めると、自分が何においても正しいと勘違いしてしまいます。SNSで間違った正義感を振りかざしているタイプがまさにそうです。

客観的に見て、常識的に考えて明らかにおかしいことでも、本人としてはそれが正しいと信じて疑っていないのです。考え方が偏ったおかしな人間ができあがり、それがSNS上だけではなくリアルでも他人に迷惑をかけるようになるのですからたまったものではありません。

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