道頓堀川に絶対に飛び込んではいけない理由とは
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大阪の代表的な場所として、道頓堀を連想する方は多いのではないでしょうか。

橋の下に川が流れていて、横にグリコのデカい広告がある道頓堀。

阪神タイガースや優勝した時や、サッカーで日本が勝った時、何かのイベント事の際に戎橋から川へダイブする光景がニュースで流れていますよね。

しかし絶対に道頓堀川には飛び込んではいけません。

なぜなら、道頓堀川は汚くていろいろと危険だからです。

目次

道頓堀川はなぜ汚いのか

2004年の道頓堀川の底にたまったヘドロ
引用:大阪市漁業協同組合  2004年の道頓堀川の底にたまったヘドロ

 

まずなぜ道頓堀川は汚いのか、それは道頓堀川が人工的な運河であるという点です。


こちらが道頓堀川周りの地図です。もうちょい見やすくしますと

赤い線が道頓堀川、青い線が淀川の支流の大川という川です。見て分かる通り、町をぐるっと囲むように道頓堀川が引いてあります。

こうすれば大川から離れた内地にも船を送れるので、船で物流が行えて便利ですよね。

ではなぜ人口的に作られた運河の道頓堀川は汚いのか、それは

・現在上下の大川に繋がる部分は水門でせき止められており水の流れが無い
・川底や壁は全てコンクリートで覆われている

この2点が大きいです。昔は運河として利用されていたので多少なりとも水の流れがあったはずですが、上下せき止められているということはただのため池の状態になっています。

流れが無いので溜まった水はそのまま。捨てられたゴミや生活排水などの汚水も流れず溜まるだけ。道頓堀という川の名前に見えますが、もう川ではなく「道頓堀」なのです。

またコンクリートで覆われているため、通常の川のような砂や砂利、水草などによる自浄作用はありません。もちろんそれによって住める生き物も限られてきます。

ため池なので、水の循環もなく日が経てば日が経つほどに汚くなってしまうのです。

どれくらい道頓堀川は汚いのか

では一体道頓堀はどれくらい汚れているのでしょうか。

調べてみると、昔はそこに溜まったヘドロから水面に向かってポコポコとメタンガスが発生しとてつもない臭気だったとあります。

実際道頓堀川の水質は昭和40年代に年平均BOD値が30mg/lを超えていました。

BOD値というのはざっくりいうと水の中で生き物が生きていけるかレベルみたいなものです。

このBOD値が高いと俗にいう生き物が住めない「死んだ川」となるのです。

現在はBOD値は平均1.8mg/lと様々な取り組みにより大分改善しています。

しかしまだDO値という水中に溶けている酸素の量が2mg/lと少なく、さらに水中には一般細菌や大腸菌などの有害な嫌気性細菌がいまだ多く存在しています。

道頓堀川は一般細菌の数は1ミリリットルに約660個、トイレの便器には10平方センチメートルあたり83個、便座には50個の一般細菌があると言われているので便器を舐めているようなものだと言われています。

また実質ため池ですので、いくら浄化してもまた時間が経てば川は汚れてしまいます。そこに溜まったヘドロもまだまだ取り切れていないのが現状です。

もし大量の雨が降って溢れそうな場合に大川へと流せるのかは不明ですが、もし万が一道頓堀川の水が街中に氾濫してしまった場合、とてつもない被害が予想できそうです。

道頓堀川にダイブした人の末路

道頓堀川にダイブしたその後はどうなるのでしょうか。

・飛び込んだ際に巻き上げたヘドロが付き臭くなる
・体中の粘膜から大量の細菌が入り込み、下痢や食中毒を起こしやすくする
・ずぶ濡れのまま地上に戻るので異臭迷惑をかける
・銭湯に行った際、異臭で迷惑をかける
・川底からヘドロが巻き上がり川が臭くなる

とにかく臭いがひどいらしく、その後に迷惑をかけてしまうのは必然です。また飛び込んだ本人も細菌による感染リスクがあるという地獄。

橋から飛び込むということは、普通に川岸から川に入るより圧倒的に川底のヘドロを水中に巻き上げます。巻き上がったヘドロからは臭気を発し、こういった飛び込みが起こるイベントが終わった数日間は川から臭気が漂うようです。

水深も約3mと浅めなので、飛び込み角度や体制が悪いと川底に激突するリスクが高いです、飛び込む側は目立ちたいというメリットよりこういったデメリットの方が多いのです。

まとめ

以上の通り、道頓堀川に飛び込むことがいかに危ないか、不衛生かをまとめました。

お酒に酔った勢いや、周りからの煽りに乗せられる、目立ちたいから、道頓堀川が汚いことを知らなかった等様々な飛び込み理由があると思いますが、リスクが大きすぎるのでそこは理性を持ってやめておきましょう。自分も制することも大事です。

というか川が綺麗だったとしても道頓堀川は川底3mしかなく、入水角度によっては川底に衝突する・川底のヘドロに突っ込んでしまう危険性があるので普通にやめましょう。

飛び込む本人だけでなく、飛び込みを煽る周りの人やメディアも同罪なのですが。。。

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