日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳と年々上昇しています。
人生100年時代と言われ始めているのも社会の豊かさや医療の発達など様々な要因が影響されています。室町時代に遡ると平均寿命は23歳ですから、そうなるとこれからの未来には100歳以上が元気に生活していることも普通の事になりそうですよね。
そして必然的に興味をもつのが人間よりも長寿の生物についてです。
地球上で最も長生きの生き物は何なのか?その寿命年齢とはいくつなのかと考えてしまうのが、私たち人間の性ではないでしょうか。そんな訳で今回は地球上で長寿な生き物たちを調べてみました。
目次
鶴は千年、亀は万年は本当か!?
有名なことわざ、「鶴は千年亀は万年」。
鶴や亀は長寿でめでたい生き物とする考えから、寿命が長く、めでたいこととして使われる昔からある言葉ですね。縁起の良い言葉として知っておきたいひとつです。そこで、ことわざにもなるくらいだから、当然、鶴と亀は長寿だろうと思います。実際の平均寿命はどうなのでしょうか。
まず鶴ですが、野生の場合、約20~30年。動物園等で飼育されている鶴が、50年前後と言われています。
続いて亀はというと、種類によって異なりますが、ペット用としても人気の小型の亀は20~30年。ウミガメやリクガメなど比較的大型になると30~50年ほどの寿命と言われています。
また、記録が残っている最も長生きをした亀は、アルダブラゾウガメのアドワイチャという亀だそう。250年以上生きた可能性があると考えられています。言ってみれば、人間の平均寿命よりは短いということです。
但し、野生の場合は自然の摂理の過酷な環境と、外から身を守りにくい寒暖差や、最近では温暖化の影響もあり、寿命との関係性もあるのではないでしょうか。少なからず鶴や亀は縁起の良い生き物と認識されており、めでたいことわざとして昔から受け入れられていたと考えられます。
生き物の生命力にビックリ!想像を超す平均寿命をもつ生物たち
ムカシトカゲ
生きる化石と呼ばれる、ニュージーランドだけに生息するトカゲです。約2億年前の恐竜時代から残るグループの唯一の生き残りといわれ、100~200年生きると見られます。
代謝が低く、成長が遅い特徴があるため、のんびりした生活の影響で、卵が産めるようになるまで20年かかるといわれています。そして、その後60年間成長し続けるのです。
ホッキョククジラ
基本的には人間並みの寿命ですが、中には200年以上も生きているクジラがいる可能性が高いと考えられています。
水温が低い場所に生息するため長生きするそうですよ。これまで確認された最高齢は推定211歳であったことも有名な話です。
ニシオンデンザメ
脊椎動物で、現在最も長寿といわれています。北大西洋に生息しており、過去の調査で捕獲されたものの平均寿命は272歳と推定されており、中には400年以上生きる強者もいると見られています。
ケイヴ・クレイフィッシュ
ザリガニの一種。あんなに小さいのにと思ってしまいますが、食事は数か月間食べなくても生きていけるという特殊な生命体なのです、スローライフなので長生きするのでしょう。
気になる寿命は驚きの175歳。アメリカザリガニは5~7年しか生きられませんから、どれだけ生命力があるのかは一目瞭然ですよね。
ウニ
意外な長寿生物がウニです。その中でも、アメリカの太平洋側に生息する赤ウニは200年以上生きることができます。また、生殖能力も100歳を超えても、10歳のウニと変わらないということが判ってきました。
まだまだ、身近にも神秘的な生物が多く存在していることが分かります。
アイスランド貝
アイスランド近海で獲れるアイスランド貝は、405~410歳と思われる個体が発見されています。貝に年齢なんてあるの。って思ってしまいますが、貝殻の年輪を数えることで測定できます。
この他にも、長寿の貝はまだまだ生息していそうですから、これからどんな長寿貝が発見されるのか楽しみでもありますね。
不老不死の生物も存在する!?桁外れの年齢をもつ生き物をご紹介
生物学上寿命を持たないと考えられているのが、クラゲのような脳を持たない海綿動物です。
北極や極寒の海に生息し、自ら動くことがないため成長速度が遅く、寿命はなんと1,500年です。
また、長寿の生き物としてのカテゴリーに含まれるかは分かりませんが、ベニクラゲは年齢100,000,000歳以上の可能性がある生き物です。
そのメカニズムはまだあまり知られていませんが、ベニクラゲは老化すると変形して細胞が若返って幼生に戻るのです。なので、ずっと成長し続ける訳ですね。最強のアンチエイジング生物といっても過言ではありません。
まとめ
人間より寿命が長い生き物をまとめてみました。驚きの生命力をもつ生物から意外な動物など、地球上には、解明されていない生物の生命体が数多く存在するということが分かります。
この世の中には、成長を繰り返し桁外れの人生を送れる生物も存在していることを知ることができるだけでも楽しいですよね。人間も寿命が延びつつある現在、未来には地球上の長寿な生き物として生活している可能性もあります。今回ご紹介した生き物のからくりを解明することで、人間の寿命を延ばすことができるようになる日も遠くはないかもしれません。