24時間テレビのマラソンでランナーがワープしないか24時間監視する人たち
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毎年恒例の日テレ24時間テレビ。今年も行われましたね。

今年2019年の24時間マラソンでは異例のリレー形式ということでしたが、無事にアンカーまでタスキを繋ぎ、ゴールできたことは記憶に新しいはずです。

この番組は1978年から続く長寿番組で、チャリティ番組として国民に愛されていることでも有名なのはご存知ですよね。その番組の中でもメインコーナーとなるのが、何といっても24時間マラソンではないでしょうか。

その年に活躍した芸能人や著名人が年百kmと走りゴールを目指す、過酷で、感動を生み出すシーンは定例となっています。長時間に長距離、そして不眠といった惨忍さと日本国民の期待と、時間内にゴールをしなければいけないというプレッシャーを背負い、体力との限界に挑戦するこのコーナー。観ている誰もが応援し、感動するはずなのですが…。

テレビを観ていると、ふと気づくことがあります。ランナーの横を自転車並走やダッシュで走る人たちの姿を観かけたことはありませんか。

上記動画のように、ランナーの後方部分や反対車線で並走している一般人画が見えますよね、彼等は一体何をしているんだろうと、テレビに映りたい野次馬なのだろうかと思っていたのですが、実は、ランナーが途中で車などに乗りワープしないかの監視をしている人たちなのです。

しかも、執念深く、ずっとですから逆にすごい。その労力を、ぜひ、トライアスロンやロードレース、マラソンに生かせれば、相当な選手になるだろうと想像できるのは私だけではないはずです。

フルマラソンは、例えばプロがコーチとして付いたとしても数か月練習しただけでは走れるような距離ではありません。何か不正や、業界特有のやらせがあるのではと心配する気持ちはごもっともです。では、その気になる監視し続ける人たちは、一体どのように行動をしているのでしょうか。何故か、画面から正体が引っかかる彼等の24時間とは…。

調べていくと、彼等の正体は、列記とした異名をもつ24時間マラソン追跡団という人たちだったのです。

2002年の西村知美ワープ事件といわれている、1時間に20km走破するというミラクルが起こりました。このタイムは、ハーフマラソンの女子世界記録よりも早いため、「車に乗ったのではないか」と当時は話題となりましたね。この事件をきっかけに結成されたのが、このチームなのだそうです。

今では、追跡班の追跡の記録を残すためのサイトも存在し、事細かくランナーの事が記されていますので、興味がある人は観てみると面白さが倍増するかもしれません。では、24時間マラソン追跡団はどんな方たちで構成されていて、どんな役割として行動しているのでしょうか。

メンバーは30~40代の会社員が中心。中には大手企業にお勤めの方もいるようですから驚きですね。

そして、半数が既婚者とのことですから、奥様の理解力が素晴らしいです。まずは、スタート地点に2~3人、自動車追跡2人、自転車追跡に5人、自走追跡が1人、動画撮影3人、バイク追跡1~2人を配置し、地図を作成する人まで用意します。ここまできたら、番組スタッフと然程変わりなさそうです。

車両の故障、特にパンクのトラブルは大変で修理用の予備チューブを持参しており、入念な準備は必須だとかなり本格的なのです。また、ランナーの邪魔にならないための配慮も、もちろん万全に。

一定の距離を保つことは当然で、一般のおっかけがランナーの邪魔をしないよう妨害などを防ぐような役割を担っているようです。これには、ランナーも安心して走ることに集中できますね。

意外とジェントル感溢れる対応に感銘さえ受けます。ここまでくると、無論のこと、ランナーやスタッフたちとの交流も生まれ、ランナーに「ありがとう。」と言ってもらったり、スタッフの自転車を修理したり、ランナーの遥か先で待っている沿道の方々を整理する者も現れたり、もはや、スタッフさながらの活躍を見せているのも彼等なのです。

テレビでは決して映らない裏側では、こんな感動的なシーンも生まれているんですね。私も参加したくなってきました…。

知っていた人も知らなかった人も、来年からは24時間テレビの見方も変わるのではないでしょうか。

辛い思いで走るランナーには申し訳ないですが、彼等の追跡劇も見物のひとつになることは間違いないでしょう。観る側の楽しみ方も変わってくるかもしれませんね。

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