グラフは直観的にわかりやすい反面、細かいメモリやグラフの大きさを変えるなどで、作成者の意図した印象操作をすることが可能です。
前にもこんな記事を書きました。
持っていきたい方法性を強調するようなグラフにするのはメディアだけかと思っていたら、まさかの公務員、東京都でやらかしてしまったようです
当該の資料は「教えて! ハローキティ 福祉の仕事ホントのところ」
こちらが当該の修正前のグラフ1つめ、有給の平均取得率を表す棒グラフです
こちらが修正される前の2つめ、平均給与の水位のグラフ
すけー!有休所得率も給料も「すごい」あがってるじゃん!とぱっと見の印象をうけます
しかしこれについて2つの誇張ポイントがあります。
1つ目は「0スタートではない」ことです。有休はメモリが53日から、給与は22万円からスタートしていますよね。
なぜこういうことをするかというと、0スタートのグラフにすると、この上昇率が全体でみると微々たるものにみえるからです。グラフの上先っちょ部分だけを切り取ってみた方が、すごい伸びているように錯覚しますよね。0スタートでないのなら、途中部分を省略した旨の記載が必要です。
2つめは「メモリがおかしい」ことです。
1つ目のグラフはメモリが下から、53、55、57,58、60となっています。
2ずつ増えていくかと思ったら、57~58の部分だけ引き延ばされているのです、こんなの学校で習わないよ!
ということで、強調したい部分を引き延ばして差が大きく見えるよう誇張してしまったので批判を浴び、現在は修正済みです。
ちゃんと0スタートにし、途中を省略した波線、メモリも直っていますね。
見比べると誇張部分が正しく修正されています。
ネットやSNSでじっくりと後で見られるようになった今、この手法は何もいいことがないのでやめましょうね。。
会社のプレゼンぐらいにしておきましょう