見た人に間違った印象を与えてしまう詐欺グラフというものが近年出現しています。
実は昔からあったのですが、パッと見るだけでは気づくことは難しく、それを逆手に取られて印象操作に利用されてきました。
しかし現代のネット社会では画像付きでどこがどうおかしいのか説明の上晒されてしまうので、そのグラフがどういうふうに詐欺なのか、どういった意図でそんなことをしているのかが筒抜けになっています。
もちろん間違った印象操作を与えるのでメディア等はやってはいけないことですが、会社のプレゼンなどでは使える手法かもしれません、バレたら信頼を損なうかもしれませんが。。。
今回はそんな詐欺グラフたちを形式別に紹介していきます。
目次
詐欺円グラフ
よく割合などを表すために用いられる円グラフ。100%の中で、どれが何%でどれだけの割合かパッと見るだけで判断できますよね。
この円グラフも、詐欺ろうと思えばこんな感じになります。
円グラフを立体的に御子から見ているのかな?10~20代が多い割合を占めていると錯覚させたい意図が透けて見えますね。こういった詐欺グラフを出されたときにコメンテーター等は何も言うわけありませんよね。
こちらも同じく詐欺円グラフ、ちゃんと訂正しているだけマシですが、さすがに露骨すぎですよね。作った本人もさすがに気づいていないはずはありませんが、上層部等の指示でやむをえずでしょうか。だってこの赤い部分、40%ぐらいありますよね。
こ
こちらも一見普通のグラフに見えて、よく見るとおかしいグラフです。中心が真ん中にあり、中国よりアメリカの方が排出量が多く見える錯覚を起こします、グラフが3Dで中心がズレているものは要注意ですね。
こちらは一日のスケジュールを表した円グラフ。1日を円グラフで表すのであれば、半分となる一番下がお昼12時。左の中心が18時、右の中心が6時になるはずです。
しかしなぜか午後9時(21時)が左の中心18時よりも後にあるべきなのに手前にあります。
おかしいですよね、そして作成者の意図が見えてきますよね。
また
52%より48%のほうが大きいよ pic.twitter.com/wZ1jDGPG4e— 猪口 令(ワクワクチンチン) (@inono0467) August 10, 2021
こういった作成者の意図が透けて見えるグラフは面白いですね。
こちちらはちゃんと3Dではなく真ん中にちゃんと中心がありますが、黒丸がある部分は同じ数字なのにグラフの大きさが違います。
ここまであからさまに詐欺をされると腹が立ってきませんか?ぱっと見だから視聴者はわからないだろうと印象操作している詐欺グラフこうやって平然と出されていることに怒りが湧いてきますね。
詐欺棒グラフ
次は詐欺棒グラフです、円グラフは比較的気付きやすいですが、棒グラフはなかなかに巧妙なものも多いです。
棒グラフは総量を表す際のグラフですが、残念ながら作成者のやりたい放題です。早速見ていきましょう。
こちらは比較的新しい詐欺グラフで、Twitterで一度炎上しているものです。たしかにかしい所はないのですが、わずかな差を拡大することによって差を大きく見せようとする印象操作を行っています。基本的に棒グラフで使われる詐欺グラフはこの「先っちょ以外をカットして差を誇張するグラフ」が多いです。
実際はこんな感じになるのに、どれくらい誇張されているかが分かりますね。
こちらもTV番組ではないですが、企業のPR用のグラフでしょうか、ぱっと見90%削減しているように見えますよね。しかし一番下の横軸メモリは70%。書いてあることは間違っていないのですが、普通グラフの一番下は0だという常識を逆手に取り、グラフの0起点の数字を変えて誇張しているのです。
通常であれば0起点から作成し、途中省略される部分は~線等で省略していますよという表示をするもんですが、そんな常識は通用しません。
こちらも同じ手法、棒グラフのような総量を表すためのグラフで、途中の部分をカットし先端の差分だけを強調してだすのは印象操作としか言いようがありません。
減っているのに増えているように見えます。遠近法を使った手段ですね。グラフなのに遠近法って・・・
報〇ステー〇ョンでの印象操作。棒グラフで青の意見が倍多いと見せかけた・・・実は棒グラフではございません!マスコミがどう伝えたいのか伝わってきます。
詐欺折れ線グラフ
次は折れ線グラフです。プロットの推移を表すことによって増加減少があっとすぐわかるグラフですね。
こちらも大人のいじらしい頭と大人の都合でどうとでもなっちゃいます。
紙媒体は下落の一方で電子書籍は上昇の一方。まるで電子書籍が紙媒体を追い抜いたかのように見えるグラフですが、単純に二つのグラフを近づけて、あたかも追い抜いているように見せかけているだけ。グラフにある縦軸の市場の規模を見れば、その差は歴然で、同じグラフにすれば圧倒的に差が開いていることが分かります。
こちらは内閣支持率の推移。こちらはよく見ると、折れ線グラフのプロットの数が途中から少なくなっていることに気づきます。
途中から横軸のメモリもゆるやかになっているのがおわかりでしょうか。支持率の低下をゆるかやに見せたい意図が伝わってきますね。
まとめ
このように、どんな形のグラフであれ様々な手法を用いて作成者の意図した印象に見えるようなグラフがあることがわかりました。とてもいい夏休みの自由研究の題材ですね。
メディアや広告のような、大衆向けのものでこういったものは許せませんが、社内プレゼンのような閉鎖的なものであれば、こういった手法もありなのかもしれません。