体が木になってしまう謎の病「ツリーマン病」とは
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画像を見て分かるように、手から木の樹皮の様なものが出ているこのバングラデシュ人の男性。周りからは「ツリーマン(樹木男)」と周りから呼ばれているそうです

一体これはどういう病気なのか、感染するのか、本当に木なのか、なぜこんなことになってしまったのか、いろいろ調べて見ました

目次

ツリーマン病とは

一体この「ツリーマン病」というのは何なのでしょうか、調べて見ますと

まずこの病名を日本語に直すと「疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひはついくいじょうしょう」手や足に木のようなイボが出来てしまう「皮膚疾患」の一つです

とても珍しい疾患で、世界でもこの疾患が確認されたのはバングラデシュ人の男性含め世界で5人以下しか診断例がないそうです、日本人ではこの症例になった人はいません

そもそもイボというのはHPV(Human Papilloma Virus:ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染することで発生します

このウイルスが傷などから侵入するのですが、大抵の人は免疫により撃退してしまいます。しかしなんらかの原因でこのウイルスに対する免疫抗体が産生されない場合、ウイルスは分裂を繰り返し続けイボがどんどん巨大化していきます

分裂を繰り返していった結果、そのイボがこの写真の様な状態になってしまったわけです。つまりこの木の部分は「イボ(疣)」なのです

上記の通り、この疾患は世界でも5人以下しか診断例がありません。そのうち3つのケースを調べたのでそれぞれ見ていきましょう

デデ・コサワさん

インドネシアの西ジャワ州出身の方です

2008年8月26日に、体に出来たイボの95%(5.8kg)を手術で摘出しましたが、2009年末頃までにはまたイボが再発して元に戻ってしまったそうです

そして2016年1月30日に多機能不全により亡くなられました、享年は45歳

日本でもいくつかのテレビ番組が彼についての特集を行っており、ご存知の方もいるのではないでしょうか

アブル・バジャンダルさん


2人目は、バングラデシュ南部クルナ出身のアブル・バジャンダルさん。

年齢は27歳で、このイボの症状は10歳ごろから出始めたようです。24回ものイボ除去手術を行いほぼ完治したと思われたのですが、また手足からイボが出てきてしまっているようです

人力車の運転手をしていたバジャンダルさんは、入院によりもう何年も働けていない状態が続いており、バジャンダルさん妻が看病と4歳の娘の世話をしつつ、ジュエリー作りの内職をしてわずかばかりの収入を得る日々を送っているようです

イボを取る手術の費用は政府が負担してくれており、彼の症状が完治することが出来れば、世界初の偉業となるでしょう

サハナ・カトゥンさん

3人目はバングラデシュの10歳の少女サハナ・カトゥンさん。女性では初のツリーマン症例となっています。

年齢は現在まだ11歳、イボが出来てから4か月でこの大きさまで成長したそうです

彼女が上記2人と異なるのは、手足などの末端にはイボは発生しておらず、発生している範囲も狭く比較的軽傷とされています。

上記で紹介しました「アブル・バジャンダル」さんが入院している病院「ダッカ医科大学病院」と同じ病院で治療を受けています

世界では何十億人もいる中で、たった5人以下しか症例が確認されていない「ツリーマン病」。現代の医学の進歩を以てしてもまだ完治することが出来ない病気はまだまだあるんですね

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