男性ならはやり気にする身長問題。自分も身長は高いほうではないので、身長は喉から手が出るほど欲しいものです。それがたとえ800万円かかろうと、手術をしなければならなくても前向きに考えてしまうほど欲しいほどです。
昔は身長が伸びる怪しい高いサプリを買ったりしましたが、結局騙されて一向に身長は伸びませんでした。
しかしそんな怪しい商材ではなく、物理的に本当に身長が伸びる手術が存在します。
今回紹介しますのは、アメリカのラスベガスのクリニックで行われている手術です。
「LimbPlastXinstitute」というクリニックで行われているこの手術、なぜ身長が伸びるのか、その仕組みとしては以下に記述します。
1.脚の骨を切断、切断した隙間に伸縮可能な装置を挿入
まずはいきなり脚の骨を切ります、身長を伸ばすことができるのは脚のみです。身長を伸ばすという手術ですが、厳密にいうと脚を伸ばす手術ですね。
膝や太ももにある骨を人工的に切って、その切った隙間へ伸縮を操作できる特殊な装置を挿入します。手術としてはこれでおしまいです。あっけないですね。
2.装置を外から調節し少しずつ拡張させていく
折れた骨の間に入っている装置。この装置を調節し、ゆっくり骨をがつっくことを利用して骨を伸ばし、身長を伸ばします。
具体的な手術法は、X線をもとに大腿骨か下腿骨のいずれかの4~6カ所を小さく切開し、骨の空洞部分に装置を挿入します。装置は外部からリモコン操作できるもので、患者が自宅で動かすことができます。装着時には、装置の上下をネジで固定する。これを、両脚に行うのです。
手術がおわってすぐに身長が伸びるということではなく、術後からリモコン操作で患者自身が少しずつ身長を伸ばすよう調節を行います。
約1年ほどかけてこの作業を継続的に行い、伸びた後はまた装置を取り出すことで、身長の伸びた体を得ることが出来ます。
一度伸びた骨は戻ることは無く、一度手術さえしてしまえば縮むことは無いのです。
この手術をうける患者の9割以上を男性であり、この手術を行うことで約12~15センチアップが実現できると書かれています。
こういった骨を一度砕き、延長させながら骨を伸ばす方法を骨延長手術(イリザロフ法)と呼び、日本でも行っているクリニックは存在します。少し仕組みは違って、骨を切ったあとに金具とボルトで足を固定して引っ張り続けるという仕組みです。
http://skyclinic.jp/lengthening/treatment.html
男性なら18歳~40歳程度まで行うことができ、約1000万で5センチ程度の身長アップが望めます。
こちらは漫画バキのワンシーンです。少し誇張していますが、こういった機器をつけて長期にわたって少しずつ骨を伸ばしていきます。
どう考えても長期入院が必要で、しっかりと骨がくっつくまでは痛みに耐えながらミリ単位でゆっくりと骨を伸ばしていきます。
手術に大金がかかる・長期の時間がかかるという所から諦めてしまう人も多いと思います。そしてこの骨延長手術は術後のトラブルの話が多いです。
ある30代の男性は、手術から1年経った今でも骨が接着せず、松葉杖がないと歩くことができない。別の20代男性は骨盤が壊死した。
京郷新聞によると、副作用を訴えているある30代の男性は、A病院で同時期に同じ手術を受けた患者6人のうち、5人が副作用で苦しんでいると話した。総合病院で診察を受けて、初めて自分の体が深刻な状態にあることを知った人もいる。
手術が粗悪だったのかどうかは不明ですが、延長手術を行った後の歩行障害・骨がうまく癒着せず悪化、壊死等のトラブルの話は施術の件数が少ないにしては上記の通りよく聞きます。
特に運動神経に支障が出て、歩行困難になる、歩行障害が出るというケースは調べた限りよく聞きます。
人間は成長が終わった段階で、その体に適したバランスの骨格・筋肉が完成しており、その後脚だけ人工的に伸ばすことによって体のバランスが壊れ、どこかにその負担・しわ寄せが集まり障害が起こるという話には納得してしまいました。
2、3センチぐらいならまだ大丈夫かもしれませんが、5センチ以上になると、ヒールを履いた時のように上手く歩けなくなる・走れなくなる・しゃがめなくなるという感覚が何となくわかりますよね。
そのうち慣れる・体が適応するかもしれませんが、このトラブルを見ている限り検証数が少なく、お金や期間も考えるとそうそう気軽には手が出せない手術ですね。
しかしそれでも諦めきれない身長。IPS細胞やハゲの特効薬など、まだまだ医療の進歩には期待したいですね。