今回は、オーディオコーナーやイヤホンコーナーでよく見る「ハイレゾ」。
普通のCDの音質よりもさらに音質がすごい良い、というのが一般的な認識でしょうか。
今回はハイレゾについてを調べ、最後に自分自身がハイレゾを聞き分けられる耳をそもそも持っているかどうかを実験してみたいと思いますゾ。
目次
ハイレゾとは何か
そもそもハイレゾとは何の略称なのか。
ハイレゾとは「High-Resolution Audio」の略です。直訳すると「高解像度」です。ストレートですね。
まず我々がいつもCDやスマホから聞いているデジタル音楽というのは
サンプリング周波数(kHz)
量子化ビット数(bit)
の2つで音質が決まっています。簡単ですね。この2つを軽く説明します。
サンプリング周波数(kHz)
サンプリング周波数(サンプリングしゅうはすう)は、音声等のアナログ波形を、デジタルデータにするために必要な処理である標本化(サンプリング)で、単位時間あたりに標本を採る頻度。単位はHzが一般に使われるが、sps (sample per second) を使うこともある。
音をデジタルで録音するときに、1秒間にどれくらい細かく刻んで記録する?という単位です。
音は空気の振動です。空気の振動を記録し、その記録をスピーカーに伝えることで音が聞こえます。
もちろん細かく刻んで録音すればするほど音質は滑らかに聞こえますよね。アニメの1秒間に対するコマ数が多ければ多いほどヌルヌル動くようなものです。
一般的にCDのサンプリング周波数は44.1kHzとなっています、これは1秒間に44100回刻んで音の振動記録をとっていますよ!という意味になります。
1秒間に4万回って!
量子化ビット数(bit)
情報理論や信号処理において、標本化で得られた離散時間信号のようなアナログデータ(連続量)をデジタルデータなどの離散的な値で近似的に表すこと。値をあらわすのに用いるビット数を量子化ビット数と言い、一般に、これを増やして、離散値としてとりうる値の範囲を広げると、量子化誤差が減り、量子化の精度が上がる。
先ほどサンプリング周波数(kHz)は、「1秒間に●●回刻んで音の振動記録をとっていますよ!」ということを書きました。
では、量子化ビット数(bit)とは何なのか、それは「記録するときにどのくらいの情報量を記録する?」という単位です。
お前1秒間にすごい細かく記録してるけど、記録内容が音が大きいか小さいかしか記録してないじゃないか!という場合あまり意味がありませんよね。
記録する回数は多いに越したことはありませんが、記録する際に「音の大きさ・音の高低の幅」等たくさんの情報を記録してくれると、音の再現率は上がりますよね。
一般的にCDの量子化ビット数(bit)は16bit。これは音を1回測定する度に65,536段階のレベルで記録してますよ~という意味です。
ではハイレゾは?
一般的はCD音源は44.1kHz/16bit ということを書きましたが、ではハイレゾはどれくらいなのでしょうか。
ハイレゾ音源は「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」が主流とのことです。
すごいですね、数字だけ見るとCDの約2倍以上。たくさんの情報を記録しているわけですから、ファイルサイズも通常のCDと比べて大きいです、その差は6.5倍!
さぁここからがいよいよ本題です。この通常のCD音源よりも高音質なハイレゾがあなたの耳で聞き分けが出来るのかYoutubeに色々動画が上がっているので見ていきましょう。
ハイレゾとCD音質を聴き比べよう
こちらスターウォーズの有名なBGMを、ハイレゾ音質とCD音質で交互に流したり左右で振り分けたりしてくれている動画です、大きいスピーカーやイヤホンでの視聴推奨です。
この動画の映像を見ずに、あっ今はハイレゾ!今はCD音質!と聞き分けられる方は何人いるのか気になります。
正直私はハッキリと違いはわかりませんでした。うーん、ハイレゾのほうが高域が滑らかに聞こえるかな?という気がしただけでした。イヤホンが5000円前後の物だからでしょうか。
中々腑に落ちない結果だったので色々動画を調べていると面白い動画を見つけました。
どんどん時間が経つ度に音質が上がっていくこの動画。
kbpsというのはいわゆる「ビットレート」というもので、先ほど説明しましたビット数(bit)とサンプリング周波数(kHz)を掛け合わせたものです。
この動画では進行していくごとに32kbps~160kbpsまでだんだんとビットレート上がっていきます。最初はラジオのような音質ですが、最後はクリアな音質になっていて感動しますね。128kbpsでMP3程度の音質だそう。これなら私でも音の違いがわかります。
ちなみにCD音源は 44.1kHz/16bit = 1,411kbps
ハイレゾ音源は 96kHz/24bit = 4,608kbps
なので、どれだけハイレゾが高音質なのかわかりますね、ちなみにハイレゾで聞くとこんな感じです。
CD音質とハイレゾに違いはあるのか?
中には聞き分けられる方もいるかもしれませんが、正直私にはハイレゾとCD音質の違いが分かりませんでした。
何となく、これ以上高音質になっても私の耳では聞き分け不可なのでは?と思ったので調べて見ました。
結構マニアック・専門的な話になるので、ざっくりかみ砕きますと
この動画を聴いてみて、どこまでの高周波まで聞き取ることが出来たでしょうか?
大体16000Khz前後だと思います、ハイレゾは動画最後の20000kHzよりも高い高音もカバーしてます。
「ハイレゾは私が聞こえない音域までカバーしているので、聞いてもよく違いがわからない」
という結果になりました。
ではハイレゾ音質は意味ないのか!ハイレゾを否定するのか!というわけではなく、分かる人には違いがわかるそうですし、お気に入りの曲であれば違いが分かるという人もいるそうです。
オーケストラらライブのように、耳だけでなく空気の振動も一緒に味わえるので大音量で聞けばまた違うのかもしれません。
感覚というのは人それぞれですし、好みだって人ぞれぞれですもんね。
自分が一番音が良く感じるビットレート・環境で聞くのが一番いいですね。