医療の現場で見かけるMRI、CTスキャンの機械
どちらもドーナッツ状の形をしていて、そこに寝転んで体の断面図みたいな写真を撮る機械?という認識程度で、そもそもこの記事を書くまでどちらも同じものだと思っていましたが、このMRI、CTスキャンの機械の中身がヤバいのです
どうヤバいのか、それは見て頂ければわかります
まずは知らなかったMRIとCTスキャンの違いについて・どういったことをする機械なのかを調べていきます
目次
MRIとは
まずこちらがMRIの写真、白くなったバウムクーヘンみたいですね
大体MRI写真を撮ると値段は3万~5万円ぐらい、保険が適用されて3割負担でも高いですね。
機械の重さはなんと約6トン、ヤマト運輸も真っ青
お値段は1個約7500万円、都内にいい家が買える値段ですね
MRIとはmagnetic resonance imaging の略で、日本語にしますと「核磁気共鳴画像法」と言います
核?磁気?なんか物々しい名前になりますね、一体どういう事をしている機械なのか
ざっくり説明しますと、MRIとは「電磁波を発生させる装置」です
棒磁石ってあるじゃないですか。あれを円形にした超強力でハイテクなやつです
MRIに人間を突っ込んで電磁波を発生させると、人の体の水素原子から信号が出てくるのでそれをキャッチして画像化するという仕組みです
水素原子からの反応から撮影を行うので、水分が多い場所(筋肉、臓器、血管等)の撮影に用いられます
検査時間は30分前後と長く、機械の奥行きもあり騒音もあるので閉所恐怖症の人にはあまり適しません
CTスキャンとは
こちらがCTスキャンの機械、MRIよりは奥行きがあまりないですね
CTスキャンで撮影すると約2万~4万円程度の費用。MRIよりはちょっと安いレベル?
機械本体のお値段は約2000万円ほど、機械のグレードやメーカーで様々ですがMRIよりはお安め
CTスキャンはcomputed tomographyの略です、日本語に訳すと「コンピュータ断層撮影」
仕組みとしては、レントゲン撮影ってありますよね。でもあれって一瞬バッ!と撮影して平面の写真しか取れません
なので、レントゲン取る機械を円形状にしてX線を当て、立体的な写真を撮るのがCTスキャンのざっくりした仕組みです
MRIに比べて検査時間が短く音も静かです
水分が多い場所を得意としたMRIに比べて、水分が少ない箇所や空気が含まれる箇所(頭、肺、骨)等の撮影等に向いています
さて、2つの機械の違いがざっくりと理解出来た所で、その驚きのヤバい中身をご紹介します
MRIの中身
先述した通り、MRIは電磁波を発生させる装置なので、こんな感じに磁石(超伝導コイル)が中にびっしり入っています
電磁波を発生させるということは磁場が発生するということ、それはどういうことなのか、それは
このように金属を近づけると磁石のように吸い付いてしまうということです
MRIの中は強力な磁界が出来ています
MRIに金属を近づけるとその強力な磁界から大きなベットや車いす、ハサミやドライバーなどを吸い込んでしまいます
なのでMRI検査をする前はインプラントの有無や金属の持ち込みを制限しているようです
それにしてもベットを吸い込んでしまうほどの強力な電磁力。人体に本当に影響がないのか気にりますね…
CTスキャンの中身
こちらはCTスキャンの機械の中身
まるでドラム型洗濯機が起動したかのように、びっしりと詰まった機械が恐ろしい速さで回転しているのがわかります
普段はカバーで覆われて見ることは出来ませんが、カバーの中でこんな重厚な機械が高速回転していたなんで知ると怖いですね
万が一カバーを破壊して固定が取れたらどこまでも転がっていきそうです