前回の記事で、遺伝子検査キットGeneLife Genesis2.0を使用し、その中で「Y染色体ハプログループ」という項目がありました。結果や測定方法などのお話は以下の記事をご参照ください。
この検査項目の中の一つ、「Y染色体ハプログループ」を詳しく調べると自分の祖先のルーツがわかる!という内容に興味を持ちましたので、少し詳しく調べてみました。
祖先のルーツが分かる「Y染色体ハプログループ」
Y染色体は男性の性染色体であり、父親から息子へと受け継がれています。そのため、Y染色体を解析することで父方の祖先を遡ることができます。
「Y染色体ハプログループ」というのは「C」「D」「N」「O」「Q」の5分類で判定しています。
この5分類のうち自分がどれなのかによって、おおよその祖先のルーツが分かるわけです。
こちらが日本人の平均的なY染色体ハプログループの分布図です。OとDで大体が構成さえれているのがわかりますね。
日本人に多いOグループはアジア大陸の東部が多いようです、各グループごとの詳細な分布図はこちらにのっています。
Y染色体ハプログループ
自分がどのY染色体ハプログループに属しているのかは、遺伝子検査をしなければ分かりません。意外とお手頃価格で試せるので人生1回ぐらい検査してみてもいいんじゃないでしょうか。
遺伝子検査以外のルーツの調べ方は?
身体的特徴から、弥生人・縄文人のどちらかかを判別する方法があります。
縄文人タイプは北海道や沖縄などの離島に多く、特徴が西洋人と重なることが多い所から祖先はアジア圏よりも西洋圏寄りだと考えられます。
縄文人タイプは狩猟採集を生業としており、あまり秩序だったグループ行動は得意では無く、個々の能力を重視します。場当たり的な行動が多く、失敗しても落ち込まない楽観的な性格が多いようです。血液型もO型が多いんだとか。
弥生人タイプは日本本土に多いタイプで、現代では「塩顔」と呼ばれている典型的な日本人のタイプです。よって祖先はアジア圏内だと考えられます。
弥生人の祖先は農耕生活を生業としており、農業をする為の秩序だった集団行動や長期計画性が必要なため、現代でも慎重で計画性がある、失敗した場合に厳しいタイプが多いようです。血液型はA型が多いんだとか。
では以下のマトリクスから、自分が一体どちらのタイプなのか見ていきましょう。
項 目 | 南 方 系 ( 縄 文 系 ) | 北 方 系 ( 弥 生 系 ) |
---|---|---|
身長 | 背が低い(同年の中で) | 背が高い(同年の中で) |
体系 | ほっそりとしている | ずんぐりむっくり |
体重 | 軽い(同年の中で) | 軽い(同年の中で) |
手足 | 細くて長い | 太くて短い |
指 | 細くて長い | 太くて短い |
髪の毛 | 波状毛(くせ毛) | 直毛 |
頭の形 | 長頭(前後に長い) | 短頭(丸い) |
顔の形 | 角形で彫りが深い | 面長でのっぺり |
目 | 大きく丸い | 小さく細い |
瞼 | 二重 | 一重 |
蒙古襞 | ない | ある |
左目つぶり | うまい | へた |
鼻 | 高くて長い | 低くて広い |
耳たぶ | 分離型(福耳) | 密着型 |
耳垢 | ウェット型(湿っている) | ドライ型(乾いている) |
唇 | 厚い | 薄い |
髭や体毛 | 濃い | 薄い |
体臭(腋臭) | ある | ない) |
指紋(三叉数) | 少ない(11以下) | 多い(12以上) |
血液型 | O型 | A型 |
部位 | 縄文人 | 渡来系弥生人 |
---|---|---|
顔全体 | ・幅が広く(横長)四角い ・彫りが深い | ・上下に長い ・のっぺりしている |
鼻 | 比較的大きい | 鼻幅が細く低い |
瞼 | 二重 | 一重(厚い) |
唇 | 厚い | 薄い |
歯のサイズ | 現代人より小さい | 現代人より大きい |
噛み合わせ | 上下の歯がぶつかり合う | 上の前歯が下の前歯に覆い被さる(現代人と同じ) |
身長(推定平均) | 男性:158cmぐらい 女性:148cmくらい | 男性:164cmぐらい 女性:150cmくらい |
体毛 | 濃い(眉毛も濃い) | 薄い |
となっています。これだけ項目があれば自分がどちらよりなのかはおおよそ分かるのではないでしょうか。
現代でいうソース顔(濃い顔)が縄文人、しょうゆ顔(薄い顔)が弥生人といった所でしょうか。
自分のルーツや祖先を調べることによって、自分のDNAが昔どういう風に刻まれていったかが分かって面白いですね。
こうやってルーツが分かることで自分には何が向いているのか、何が向いていないのかも分かるので、子供のうちからこういったことは理解しておく方が今後の人生優位に働くんじゃないかと思いました。
唾液のみからの測定ですので年齢関係なく0歳から遺伝子検査をすることが可能です、是非ともやっておきたいですね。