最近よくゲリラ豪雨とか局地的豪雨とかでよく強い雨が急に降ったりしますね。
雨の中には霧のような霧雨から、梅雨のようなシトシトとずっと降る雨、本当にバケツをひっくり返したかのような数秒でびしょびしょになる雨まで種類は様々です。
ここで日常の中ふと気になったのは、「雨って全体でどれくらいの量が地上に降っているの?」ということです。
よく天気予報で今日の雨量は10mmとか聞きますが、いまいちどれくらい振るのか分からない単位ですよね。
まるで子供の自由研究みたいな疑問ですが、一度気になると解決するまで気が済まないので、調べてみます。
まず天気予報での雨量とは
まずは天気予報でいつも耳にしている雨量、降水量が一体どんな物事に対しての量なのかについてですね。
知っている人も多いかもしれませんが、この量については気象庁から引用しますと
降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。 例えば、「1時間で100ミリの降水量」は降った雨がそのままたまった場合、1時間で雨が水深10cmとなるということです。
100ミリの場合1時間で水深10センチ?よく理解できないのでもう少し調べますと、雨量・降水量は降っている雨の量を表しているように感じますが、実際に降って溜まる水の量を指しているようです。
学校のプールのような、雨が降っても水が抜けない・吸収されない場所で考えてみるとわかりやすいですが、降水量100ミリで一時間たつとプールには10センチの水が溜まっているということになります。
そう考えるとイメージが少し付きやすいのではないでしょうか。10センチといえば足首まで浸かる程度なので、結構降っていることが分かりますよね。
それぞれの降水量の目安としては
降水量1ミリ・・・ちょっと降っている感じ。ポツポツ雨
降水量5ミリ・・・いわゆる少なめの普通の雨。しとしと雨という感じ。
降水量10ミリ・・・ちゃんとした雨。弱くもなく強いわけでもない標準的な雨。
降水量20ミリ・・・ザーザー振り。少し外出るのをたじろぐ本降りな雨。
降水量30ミリ・・・土砂降りです。夕立のように周りがざわざわし空を見上げるぐらいの強い雨です。
降水量4
0~50ミリ・・・傘をさしてもダメぐらい強い雨。車もワイパーをハイにしても前が見えず、道路はすぐに川になる台風並みの雨
それ以上・・・豪雨・災害級の雨。
ちなみに過去最大の降雨量は、昭和57年(1982年)7月23日、長崎県長浦岳と平成11年(1999年)10月27日に千葉県の香取で観測された一時間に153ミリです。
ちなみに180ミリを体験的に見れる動画はこちら
一体1回の雨でどれぐらいの水が落ちているのか
さて、本題の一回の雨でどれくらいの水の塊が落ちているのか。これは特にネットで調べても出てこないので計算で算出してみます。
まずは仮定として、大体平均的な雨という感じで1時間に3ミリとしましょう。
3ミリと言えばこんな感じですね。梅雨の時期などの一日中振っている雨は大体こんな感じが多いと思います。
それでは、東京都全域に1時間3ミリの雨が降っていた場合、1日でどれくらいの水がトータルで落ちているのでしょうか?
気になりますね、計算してみますと
まず東京都の面積が2,194 km²とあります。この面積で1時間に3ミリの深さまで振る雨が24時間が続いたと仮定します。高さ×面積ということで計算式はメートルに直し
0.003m×24×2,194,000,000m²で157,968,000立方メートルとなります。計算間違えていたらごめんなさい。
重さで見ると1.5憶トンの水。まぁ量が多すぎてなんだかよくわかりませんよね。黒部ダムの最大貯水量が2憶トンなので、黒部ダムが空っぽから約75%まで回復する量です。
立方体に直すと、約540m×540m×540mの水の塊ですね。意外と小さく思えるかもしれませんが、スカイツリーぐらいの高さの水の立方体ですからね。
一個の雲の中にどれくらいの水が含まれているのか
少し見方を変えて見ます。雨をもたらすあのフワフワと浮かんでいる雲には実際どれくらいの水が含まれているんでしょうか。
こちらは出典があったのでこちらを紹介します。
「天気の子」で気象の監修をした、 気象庁 雲研究者の荒木健太郎さんに聞いてみると、「本当です。雲の大きさにもよるんですけど茨城県の牛久沼ですとか千葉県の手賀沼とか、そのぐらいの貯水量と同じです。1つの発達した積乱雲の中に含まれている水の量は最大で600万トンあるというような研究もあります」と説明してくれた。
600万トンの水をドラム缶に例えると、およそ3000万本分! ということは、空には湖くらいの大きさのとんでもない量の水が本当に浮かんでいるということになる。
1つの積乱雲の中に600万トンの水が含まれているということです。この1つの積乱雲だけでですよ?
このような積乱雲1個に600万トンの水が含まれていることになります。スケールが違いますね。
全地球上に浮いている雲に含まれる総量はきっとものすごい水の量なんでしょう。
もはや空は第2の海と言っても過言ではありませんね。雲海とはよく言ったものです。
以上雲や雨にまつわる水の量の調査でした。