政治や反社会勢力との関係性や不倫、犯罪や汚職等、1年に色んな形で色んな謝罪会見が開かれています。
その中には謝罪をすることで火に油を注ぎ、沈静化する所か、余計燃え広がって延焼してしまうケースがあるのも事実です。
では一体どういったコメントすると燃え上ってしまうのか?
直近の例として、雨上がり決死隊の宮迫さんの反社会勢力パーティーの闇営業の件についての謝罪コメントを例にとって考察します。
一体どういう経緯でこうなったかの記事はこちら。
闇営業でアウトの宮迫博之、ネット上でついた屈辱的なニックネーム
目次
失敗例から学ぶ正しい謝罪コメントとは
まずこの問題に対して謝罪コメントを出す前に、この事件の大事なポイントとしては
・知らなかったとはいえ反社会勢力のパーティーに営業してしまった、しかも闇営業
・金銭の受け取りは無かったとコメントしていたが実際はあった
・この問題により番組内容の変更や再編集等の影響があった
これがこの事件の要点です。
以下、火に油を注ぐ結果となった謝罪コメントを見ていきます。
雨上がり決死隊・宮迫博之
「この度は世間の皆様、関係者の皆様、並びに番組・スポンサーの皆様に大変なご迷惑をおかけし申し訳ございません。そういった場所へ足を運んでしまい、間接的ではありますが、金銭を受領していたことを深く反省しております。相手が反社会勢力だったということは、今回の報道で初めて知ったことであり、断じて繋がっていたという事実はないことはご理解いただきたいです。詐欺集団、そのパーティーに出演し盛り上げている自身の動画を目の当たりにして、情けなく、気づけなかった自身の認識の甘さに反省しかございません。どれぐらいの期間になるか分かりませんが、謹慎という期間を無駄にせず、皆さんのお役に立てる人間になれるよう精進したいと思います。改めて誠に申し訳ございませんでした。」
ポイント1 謝罪する内容の不足
関係各所への謝罪コメントは出ていますが、謝罪コメントを出したのに余計延焼する結果となった一つの大きな点として「金銭を最初に受けとっていないと主張していたのに実際は闇営業で金銭は受け取っていた」という嘘をついてた事実があるのに、にそこにこのコメントで触れていないという点です。
この点について追及されたくないのか、忘れているのか、しかしながらこれは世間や関係者に嘘をついてしまったのですから謝罪しないといけません。謝罪コメントを見る前に、普通の人なら「嘘をついていたこと・闇営業していた事も謝罪するんだろうなぁ」という謝罪予想を裏切っています。
この点が無いことによって謝罪に隙が生まれ、そこから更に延焼してしまいます。
謝罪するのであれば、包み隠さず謝罪すべきことはすべて謝罪しましょう。
ポイント2 修飾語として保身と受け取られる内容がある
「間接的ではありますが、」というこの言葉。これはこの文面では余計です。
深く反省しております、という内容の頭に修飾語で「間接的ではありますが」という修飾語。
「俺のせいじゃないけどすいません」「知らなかったけど反省してます」「他にもやったやついるけど申し訳ございません」のように、謝罪・反省の意を示す内容に修飾語でそれを打ち消すかのような言葉を入れてしまっているので、本当に反省しているのか!という反感を買ってしまいます。
「間接的でありますが…」という言葉は飲み込んで謝罪するか、反省しておりますの文章とは切り離して記載したほうが延焼リスクを避けられます。
そして「今回の報道で初めて知ったことであり、断じて繋がっていたという事実はないことはご理解いただきたいです。」という内容。
どうしてもこれだけは主張しておきたいので文章に入れたと思われます。書かなければ繋がりがあったのかのかと更に疑われ延焼するし、書いたら保身だろ!批判されるもろ刃の剣。
これは延焼覚悟でも本当に知らなかったのなら書くべきであると思います、ただし謝罪コメントなのにこういった自己保身するような内容ばかりですと、謝罪コメントじゃなくなってしまいます、極力短めに済ましたほうが良いでしょう。
あくまで謝罪コメントであるべきなので、こういった自己保身コメントは書かない・又は極力避けるべきです。
ポイント3 謝罪コメントなのに前向きな言葉
「謹慎という期間を無駄にせず、皆さんのお役に立てる人間になれるよう精進したいと思います。」
文章の後半に書かれたこの文章。謝罪コメントなのに、何もう前向きになっているんだよ!反省しろよ!という反感を買ってしまいます。
謝罪コメントなのですから、読んでいる人は「謝罪してほしい」「反省してほしい」と思いながら読んでいます。
そこにこのプラス思考な言葉は余計だと考えます、謝罪のみに徹したほうが余計な波風が立たないです
まとめ
以上宮迫さんの謝罪コメントを例にとって考察してみました。
色々あったので要点をまとめますと。
・正直に悪いことは全て謝罪する
・極力自己保身するようなコメントは控える、でもこれだけ言いたいことがあるなら手短に
・反省、謝罪の意を示し、前向きなコメントはしない
ということです。
一番大事なのは、謝罪コメントなのであれば謝罪以外は極力しないことです。
いつか来るかもしれない謝罪コメントをする場合の為に覚えておきましょう。