いきなりですが、まず利き手でない方の手をグーにして、そのまま指を親指から1本ずつ順番に開いてまっすぐ伸ばし、そして1本ずつ逆に指を閉じてみてください。
殆どの人が、薬指だけうまく開けず閉じれず手こずると思います。特に、パーから小指を閉じた際に、薬指がついてきてしまいませんか?
ピアノやギター、ヴァイオリン等の楽器類では、指の全てを精密に動かす必要があるので薬指が練習の際に思い通りに動かずイライラしてしまう事が多いかと思います
一体なぜ薬指以外の指はスムーズに動くのに、薬指だけ上手く動かないのか?調べて見ました
目次
なぜ薬指は思い通りに動かないのか
まず結果から言いますと「薬指は独立した腱が無い」からです。
薬指だけを動かす専用の筋肉を持っていないことによってうまく動かないそうです。
手をパーにした状態で、中指だけを手のひらにくっつくぐらい折ってみましょう。薬指がつられて中途半端に曲がるかと思います。
これは中指と薬指を動かす筋肉が一緒であり、ちゃんと中指だけ動かせるように筋肉を制御出来ていないことを意味しています。
ここからは図で見てみましょう
左手を上から見た図です。白いケーブルのようなものが指を動かす腱(筋肉)です。1本ずつ見てみますと
親指・・・専用ケーブルが2本
人差し指・・・専用ケーブルが2本、中指と共用ケーブルが1本
中指・・・人差し指と共用ケーブルが1本、薬指と共用ケーブルが1本
薬指・・・中指と共用ケーブルが1本、小指と共用ケーブルが1本
小指・・・専用ケーブルが2本、薬指と共用ケーブルが1本
というように確認できます。
親指、人差し指、小指は専用のケーブル(筋肉)があるので思い通りスムーズに動きます。
しかし中指と薬指は専用のケーブル(筋肉)がなく、どこかの指と共用している筋肉で動かしています。
なので先ほどのようにパーの状態で中指を曲げますと、中指を動かす筋肉は薬指を動かす筋肉と共用しているので少し薬指が動いてしまうということになります
共用している筋肉がある指は、その共用しているもう片方の指も少し動いてしまうということですね
ではなぜ中指は比較的思い通りに動くのか?それは中指はそこそこ使用頻度が高く、鍛えられていて制御がしやすいというのが要因の1つです。
逆に薬指というのは、使用する頻度が他の指に比べて少なく、鍛えられていないので他の指よりもつられて動いてしまいます。
確かにキーボード打っているときとかも私は殆ど薬指を使っていないことに気が付きました。
同じく使わないイメージの小指は意外とENTER打ったりSHIFTキーおしっぱの際とかに使っていますね
薬指を自由自在に動かすにはどうしたらいいのか
これで薬指が上手に動かない理由は分かりました。
では薬指というのはうまく動かない指として諦めるしかないのでしょうか?
いえ諦めてはいけません。人間は進化する生き物です。
確かに薬指は独立した筋肉はありませんが、中指と同様に使用する機会を増やす、トレーニングすることによって思いのままに動かすことが出来ます。
ネットの海で見つけた薬指トレーニング方法をいくつかご紹介します
折り曲げトレーニング
1 パーにした状態から、「中指」と「小指」だけを曲げる
できてない…
2 パーにした状態に戻し、今度は「人差し指」と「薬指」だけを曲げる
これは出来る!
これの繰り返すだけです。
慣れてきたら一度パーに戻さずに、指を戻しつつ曲げてみましょう。画像の通り私は上手くできませんでした。
中々上手くいかない方は
こうやって、無理しない程度に地面に押し付けるような形でやれば、指がまっすぐ伸びてくれます。慣れてきたら押さえつけずにやってみましょう
ぐるぐるトレーニング
これは昔小学校で授業中にやっている人がいた気がしますが
1 両手の指先同士をくっつけあう
2 同じ指の指先を、グルグルと回す
※中指同士でグルグル回しています
これだけです。自分から見て内回り・外回り両方でグルグル回しましょう。
はやり薬指と中指が結構キツくうまく回りません。特訓の余地ありです
最後に
よくギターを練習していて思うように動いてくれなかった薬指。はやり練習して薬指の筋トレをするしか方法はなかったようです。
幼少期からピアノなどをやっている方は指が独立して動くとよく聞きいますが、大人になってからだと薬指を動かすだけで大変ですね
指と言えば、親指だけを立てるとばっちり!というサインだったり、中指だけ立ててファックサイン!だったり指ごとに立てた際のサインは異なりますが、薬指だけは立てても何のサインもありません
はやり単独で動かすのが容易ではないからですかね、不遇な薬指…