
有名な成分として一般的に親しまれている「カフェイン」。誰でもこの成分を聞いたことがあり、コーヒーやお茶類、チョコやコーラ、最近だとエナジードリンク等にも含まれています。
どんな人でも身近に摂取が出来るこのカフェインですが、「薬も過ぎれば毒になる」ということわざがあるように、ものには適量というものがあります。
一体どれにどれくらいカフェインが含まれており、1日の上限量はいったいどれくらいなのでしょうか。
たまにある眠れない日・・・それってカフェインが含まれると知らずに摂取しまったからではないでしょうか?
カフェインについて諸々と知りたくなったので、備忘録として記します。
目次
・カフェインの効果や摂取上限量はどれくらいか
カフェインのイメージとしては、「覚醒作用がある」「目が冴える」「眠くなくなる」でしょうか。
朝コーヒーを飲んだりエナジードリンクを飲んだりして、目を覚ましている方や、午後の眠気覚まし、または深夜の眠気覚ましなんかにカフェインを摂取する人は多いと思います。
一般的なイメージの通りカフェインの効果としては
カフェイン(英: caffeine)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンと類似した構造を持った有機化合物の1つとしても知られる。ヒトなどに対して興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬である。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。
カフェインは肝臓の代謝酵素CYP1A2で代謝されるため、この阻害作用のある薬と併用すると、血中濃度が高まり作用が強く出る薬物相互作用を示すことがある。一方、ニコチンにはCYP1A2の代謝誘導作用があるため、習慣的にニコチンを摂取しているとカフェインの作用は減弱する。
ヒトに対するカフェインの主な作用は、中枢神経系を興奮させることによる覚醒作用および弱い強心作用、脂肪酸増加作用による呼吸量と熱発生作用による皮下脂肪燃焼効果、脳細動脈収縮作用、利尿作用などである。体重減少作用を確認した研究がある。医薬品にも使われ、眠気、倦怠感に効果があるものの、副作用として不眠、めまいなどの症状が現れることもある。
悪い言い方をすれば、依存性のないお気軽な覚せい剤。良い言い方をすれば、元気の出る成分という感じでしょうか。
カフェインを摂取すると1時間以内に99%以上は吸収され、摂取量や年齢などにもよって変わりますが、およそ1~4時間程度は作用があります。
摂取するタイミングや回数等をちゃんとコントロール出来ればとても使い勝手の良い成分ですが、知らず知らずのうちに摂取してしまったり、習慣的に摂取してしまうカフェイン依存症になっている人もいます。
カフェインを多量に摂取すると、頭痛や不眠症、骨がもろくなる、ひどい場合には死亡するケースもあるようです。致死量は約200 mg/kgで、一般的な成人の場合、10 gから12 g以上とのこと。
推奨されているカフェイン摂取上限量としては
4–6歳 45 mg
7–9歳 62.5 mg
10–12歳 85 mg
健康な一般成人 400 mg
となっています。(カナダ保健省より)
400mgということは0.4gということです。1円玉が1gなので、その半分以下の重さになります。mg表記だと桁のせいで大きい数字に見えますが、実際に換算すると多いとは言えない量ですね。
しかしこれがわかっても、実際にどれにどれくらいのカフェイン量が入っているのかわからないと算出できません。ということで、かたっぱしからカフェインが含まれているもののカフェイン含有量を調べて紹介していきます。
そして一日の摂取量を算出し、自分は1日で合計どれくらいのカフェイン量を摂取しているのか見ていきましょう。
・それぞれのカフェイン含有量
コーラのカフェイン含有量
コカ・コーラ公式サイトから算出するに「100mlあたり約10mg」となっております。ペプシも同じです。
350ml缶であれば35mg、500mlであれば50mg、1.5ℓであれば150mgとなっています。コーラだけで成人の上限量を超えることは厳しそうですね。寝る前に1.5ℓ飲むとさすがに効きそうですが。
ちなみにカフェインレスのコーラもあるようです。
コーヒーのカフェイン含有量
こちらも有名なカフェインが入っている飲み物。豆の種類や飲み方によって変わってくるのでおおざっぱに書きますと「100mlあたり約60mg」となっています。
一般的なコーヒーの缶約190mlですので、缶コーヒー1個でカフェインは114mg摂取していることになります。
ということは缶コーヒーを1日4本をのめばゆうに1日の推奨摂取量を超えてしまいます。
推奨摂取量を超えたら急に体調が悪くなるわけでもないですが、毎日コーヒーをたくさん飲んでいる人は、見なおした方がいいかもしれません。
緑茶・紅茶・ウーロン茶のカフェイン含有量
こちらはコーヒーと違い葉っぱを煮だして作るお茶系統です。こちらにもカフェインは含まれています。それぞれの100mlに含まれるカフェイン量は
・緑茶 20mg
・紅茶 30mg
・ウーロン茶 20mg
・麦茶 0mg
・玉露 160mg
となっています。コーラよりは多く、コーヒーよりは少ないでしょうか。
あの有名な「お~いお茶」でもカフェインは含まれているので、妊娠中の女性や乳幼児には要注意です。
玉露だけすごいカフェインの含有量ですが、そもそも玉露なんて滅多に飲まないので・・・
エナジードリンク系のカフェイン含有量
こちらもカフェインが入っていることで有名なエナジードリンクです。有名どころから見ていきますと
・レッドブルー(250ml缶) 80mg
・モンスターエナジー(355ml缶) 142mg
・ライジン(250ml缶) 36mg
・リポビタミンD(100ml) 50mg
という模様。意外にも有名なレッドブルーは少なく、モンスターエナジーがコーヒーと同じぐらいの含有量となっています。
エナジードリンクは大量に飲めないものですし、コーヒーに比べ他のカフェイン以外にも有効成分も入っているのでカフェイン自体はそこまで含まれていない様子です。
チョコのカフェイン含有量
コーヒーと同じくカカオ豆からカフェインが抽出されます。よってカカオ含有量が多ければ多いほどカフェイン量が多くなる傾向があります。ココアも同様ですね。
普通のミルク板チョコ1枚(50g)について、カフェインが約15mg程度です。
そこまで注意する量でもありませんし、一気に板チョコ1枚食べることも少ないのでそこまで気を付ける必要はありません。
カフェイン吸引型電子タバコのカフェイン含有量
最近たまに見るようになった、カフェイン吸入専用の電子タバコですね。
カフェインだけを簡単に摂取できることから、コーヒーやエナジードリンク等が苦手な方でも簡単に使えます。
こちのカフェイン量は商品によって異なりますが、タバコ同様に20~30回の吸引でコーヒー1杯分(60mg)を摂取できるものが基本です。
カフェイン錠剤
こちらはサプリですね。もう直接カフェインを放り込むものです。
こちらも製品によって含有量は違いますが、1錠で200~300mg摂取できるものもあります。
もちろん1日400mg以上は推奨されていませんので、1日1錠程度が進められています。よほどカフェイン摂取慣れしていない限りは普通の人が飲んだらどうなってしまうんでしょうか。
まとめ
ある程度カフェインについて詳しくなれたと思います。
人によっては少量のカフェインでもよく効いたり、大量のカフェインでも全然効果のない人もいると思います。
こうやってみるとやはりコーヒーが一番身近で大量にカフェインを摂取しやすいですね。寝つきが良くない・睡眠が浅い方はコーヒーを一度控えてみるといいかもしれません。