鳥によるフンの害。家のベランダに落とされたり、車や駐車場、家に直接落とされることも。
1度くらいならまぁいいかと思いますが、定期的にやられると腹が立つもの。
これは実体験として自宅で困っていることでしたが、色々と対策を打ってこの鳥の糞害を減らすことに成功しました。
その経緯や方法を備忘録として、また他の人の役に立てばと思い記します。
目次
1 あらすじ
自宅の前には駐車場スペースがあり、そこが道路に接しており端には電柱が立っています。
そこから道路に沿うように電線が架かっているのですが、そこに鳥が止まり駐車スペースに糞を落とします。
駐車場が汚れ、見ていてとても不快ですし、そもそも汚い。
そして一度気になるともう腹が立ってしょうがなくなります。
もちろん電線の上から糞をするパターンが多いですが、どうやら飛び立つ際に糞をする場合もあるようで、電柱・電線から少し離れた場所に糞が落ちていることも。中には家の外壁に当てるように糞がついていたこともありました。
何もしなければこのまま自宅前が鳥の公衆トイレになるだけなので、何か対策を講じることにしました。
色々と最初に対策と効果、実際に行った手法を記します。
2 鳥よけを買ってみる
そもそも鳥が近づかなければ鳥の糞もなくなる。鳥を来なくさせるには鳥よけを買うしかない。
鳥よけと言っても様々。ネットではいろんなものが出てきます。オーソドックスなのは、キラキラしたホログラムやCDのようなディスクを吊るすこと。
CDとかのディスクを吊るすのなんか最たる例ですね。おそらく一番安価な方法です。
これは少し調べるとわかることなのですが、あまり効果が無いと言っていいでしょう。
最初は警戒するかもしれませんが、最初だけであとはもう意味がなくなるようなものだという話で結果が出ていると思います。
なので、私自身が興味をもったのが、「超音波式」の鳥よけです。
動くものを検知して、高周波の音とLEDビカビカで撃退するという製品です。鳥以外に猫やネズミにも使えるようです。もし鳥が飛んできても、これで察知して撃退しれくれることを願って買ってみます。
届いたものがこちら。上でもリンクを貼っているアニマルガーディアンという製品。
2000円程度なので失敗してもそんなに痛くない、そして猫やねずみにも使えるらしいので、まぁ1個ぐらいあってもいいんじゃないかということで購入しました。
ということでレビュー。普通は畑とか庭に使うものなので、土に差す用の棒がついています。今回は家の外の電柱・電線に向けて超音波を発したいので、2階のベランダの室外機の上に斜めに立てかけて使用します。
おおよそ10m先まで感知して、感知し次第いろんな波長の超音波を発する+LEDビカビカさせるモードを選択。モードによって波長は異なり、撃退対象によって選択できる仕組み。
左のつまみが感度のつまみで、いじると探知範囲が広くなり、右のつまみがモード選択です。いちおうマイクロUSBで充電できますが、基本太陽光で使えるよう。しかも防水。1カ月使用して充電は1回もなし。
たしかに手をかざすと高周波が聞こえます。都内のスーパー入り口やコンビニでたまに流れていますね。
いわゆるヤンキー除けで、若者にしか聞こえない周波数の高音を出して不快にさせたむろを防ぐという意図です。使う場合は、近隣に注意が必要です。高周波なので若い人にはよく聞こえます。
これが鳥にも効くのかという話です。じっと効果を見守ります。
結果からいうと、効いてはいる!けど。。という感じです。理由は簡潔に箇条書きにすると
・鳥が電線に止まる⇒超音波がでる⇒鳥さん不思議がる⇒10秒後ぐらいに逃げる という形なので「鳥が止まる」のは避けれない。
・動きを探知して超音波をだすが、電線に止まった鳥は動かないので10秒程度でやめてしまう。
・小さい鳥に反応しない
の3点です。実際に見て感じたのは、カラスや鳩に超音波を当ててもすぐには逃げません。「んん?」ときょろきょろしてから5秒後ぐらいに飛んでいきます。そこで糞をされたら意味がないのです。使い続けるとそもそも飛来してくる数は減りますが、0にはなりませんでした。これは猫とかネズミでも同じだと思います。
うるさっ・・・ぐらいなので、不快にはなるけどトラウマになって2度と近づかなくなるようなほどではないのです。
そしてセンサーが反応してから10秒程度しか超音波が出ないということです。ちょっと嫌そうな鳥も、10秒じっとしていれば鳴りやむので、完全撃退とはなりません。
あくまで鳥に不快感を与えて滞在を防ぐというアイテムだという感じですね。
しかし使い続けることで、約2週たつと止まってくる鳥は減ってきた実感はありました。0にはできませんが、明らかに鳥糞数も減りました。
ちなみに猫避けとも書いてあるので、家の猫に対して効果があるのか使ってみた動画はこちら。
家猫は警戒心も薄いので、効果はあまりわかりません。ただ鳥と同じで、何週間か置き続ければ餌などが無い限りは寄り付かなくなると思います。
3 他の鳥よけの可能性を探してみる
いわるる市販で買えばなんとかなる一般的な方法ではなく、ネットでよくあるこんなアイデアで一発解決!というネタがないか探します。
探して見つかったネタは
・エアガンで撃退
・レーザーポインタで撃退
・カラスの死体やフクロウ・鷹のおもちゃを置いておく
等々。撃退系は正直キリがないのでNGです。よっぽどストレスたまっている人はやるかもしれませんが。
待機して飛んでくる鳥をその都度退治しても、また来年には新しい世代の鳥たちが飛んできます。恒久的に撃退しなければいけません。
おもちゃ系も結局は慣れてしまうので効果はありません。超音波式には慣れはありませんので恒久的には使えますが、効果面としては弱さを感じます。
4 そもそも鳥をとまらせないようにする
分かっていても手は出しづらいですが、最終手段です。超音波式は効果的で糞害を減らすことには成功しましたが、0にすることができませんでした。
初心に戻って考え直すと、そもそも電柱・電線に鳥さえ止まらなければ問題は解決するのです。手段としては知っていましたが、少し大掛かりになるので使いたくはなかったですが…
東京電力のHPにはこういったページがあります。
電線に鳥が止まり、家や駐車場、庭が糞害にあっている場合はどうすればよいですか?
鳥糞対策については以下のWEB受付サービスにてご用件を承っております。
●設備改修(電柱移設等)のWEB受付サービス
http://www.tepco.co.jp/pg/consignment/relocation/
東京電力なら相談すればなんとかしてくれるわけです。しかもタダで。もちろん電柱や電線が東京電力のものである場合のみです。誰が建てた電柱で何の線に鳥がとまっているかは確かめましょう。
東京電力ならこちらから糞害に困っている旨を申告することができます。その際は、電柱に貼ってある電柱標識・電柱番号というものが必要です。電柱にラベルが括り付けられているはずなので、メモしておきましょう。
早速こちらで申し込み、2日後には東電の協力会社の人から電話がかかってきました。(携帯番号で)
まずは見積に伺いますということで、自宅前まで来てもらうことに。
そして見積もりの方に見ていただきます。実際の電柱・電線部分がこちら
よく鳥が止まっている部分が電柱の頂上部分・横に出っ張った鉄骨部分、根本付近の上の方の電線ですと見積業者に伝えます。
この電柱の場合上の方のまとまりが電線で東京電力管理、下の部分は通信線なのでNTT管理となり、下の電線部分は別で問い合わせてくださいとのこと。下の線には鳥が止まっている所を見たことがないので対策はなし。
業者さんとの調整で、電柱本体と自分の家の敷地範囲程度の電線まで、かつ電柱から自宅までの引き込み線までを対策してくれるそう。高所作業車も入れるでしょうとのこと。高齢の方でしたが良いお方でした。
部材の発注を東京電力にするということで、最長1カ月程度を見てください、また直前に連絡があります、立ち合いは不要です。とのことで終了。この間約10分、これでまずは一安心です。
見積もりから2週間後の土曜日に、携帯番号から電話かかってきました。関電工の者で、良ければ今から伺わせていただきますとのこと。別に家にいなくてもいいとのこと。
写真では2台の作業車ですが、実際は2台の高所作業車と1台の荷物を積んだトラックが来ました。
人数も5,6人ぐらい。車の誘導をする警備員さんまでいらしてくれました。
ということで作業開始。
張り巡らされた電線をかいくぐって、電線に何か取り付けています。それと同時にもう1つの高所作業車からは、電柱に諸々の取り付けを行っています。
作業は約1時間30分程度。暑い中お疲れさまでした。終わりましたとの報告を受け、颯爽と帰っていく関電工のみなさん。どうなったのか見てみます。
というわけで施工後の電柱・電線はこのようになりました。
電線には、鳥が止まれないように細いワイヤーを貼り、それを支えるための固定パーツがとりつけられています。この固定パーツが鳥にみえます。
こちらは電柱分部。見積もりの際に伝えておいた通り、頂上部分や鉄骨部分にも鳥が止まらないように剣山のようなものを取り付けてくれました。感謝です。
こちらが家に引き込んだ電線部分。こちらにも見積もりの通りワイヤーを引いてくれています。
近くでみるとおしゃれなデザインにも見えなくはないですね。
5 まとめ
というわけで、色々検討や対策を行いましたが、最終的には関電工さんにワイヤー&剣山施工を無料で行っていただいたことで解決しました。
施工後約1カ月たちましたが、鳥の糞はもちろん0。そりゃ鳥が止まるとこないんだもん。
効果は抜群です。逆にデメリットをあげるとすれば、
・景観が少し悪くなる。
・申し込みから対応まで約1カ月ほどかかる
ぐらいでしょうか。そもそも電柱を地中化にしてくれればこんな問題もなくなるのですが、それはまだまだ都心部や大規模に土地開発が入った所ぐらいしか無理でしょう。
景観が悪くなるといっても、そもそも上の電線を見ることは少ないですし通行人はわかりません。
自宅2、3階からすこしワイヤーや器具が増えて景観が悪くなった程度ですね。すぐ慣れます。
今後鳥の糞にイライラしたり掃除したり対策をする手間がなくなったので、困っているかたはこの方法をお勧めします。