
昔からお菓子として人気の「ガム」
フーセンガムやチューイングガム、最近ですと歯に良い成分の入ったガムやビタミンととれるガムなんかもありますね。
ガムのほとんどには包み紙がついており、そこに吐き捨ててガムを捨てる人が多いと思いますが、ではそのガムを飲んでしまった場合、ガムは一体どうなってしまうのでしょうか?
ガムってずっと噛んでも無くならないし、消化されずに腸内にくっついたまま?それともいい感じにちゃんと消化される?それとも消化はされずにそのまま排出される?
ということで、飲み込んでしまったガムが体内で一体どうなってしまうのかを調査します。
そもそもガムは一体何で出来ているのか
まずガムは何が主成分なのか?ということ。
ガムは石油から出来ているという話をちらほら聞きますが、ガムは本当に石油から出来ているのでしょうか?
ガムは成分表を見ればわかる通り「ガムペースト」と呼ばれるものが主成分です。ではその「ガムペースト」は一体何から出来ているんだという話になりますが「ガムペースト」の主成分は、植物性の樹脂や人工的に作られた合成樹脂が混合されて作られています。
こちらはチクルと呼ばれる木から採取されている天然樹脂です。こういった木から採取される天然樹脂もガムペーストに使われています、が、コスト面などを考えると合成樹脂の方が安上がりなのです。
ガムは人工的に作り出せる酢酸ビニル樹脂(ポリ酢酸ビニル)という合成樹脂が、ガムのメイン原材料と言っていいでしょう。
文字通り酢酸ビニル樹脂は酢酸から出来ています。その酢酸の原材料はメタノール、メタノールは天然ガスから精製されるものなので、ガムが石油から出来ているというのはあながち間違いではないですね。
酢酸ビニルは化粧品、洗濯ノリ、ボンドなどにも使われています、なんだかベトベトしているものに使われていますね。
飲み込んでしまったガムはどうなるのか
ガムは口の中でいくら長時間咀嚼したとしても無くなりませんよね。ガムは唾液を加えても細切れにならないし溶けもしません。
これは体内に飲み込んでしまった後でも一緒で、ガムは胃酸などの消化液にも溶けることなく、そして溶けないので体に吸収されることもなくどんどんと体内を進んでいきます。
ガムはベトベトしているイメージですが、口の中ではベタベタくっつかないように、体内でもスルスルと消化器官を抜けて最終的には排出されます。
ガム自体には何の栄養もなく、飲んでも吸収されないので何のメリットもありません。ゴミが出ないぐらいでしょうか。専門家もガムを飲まないことを推奨しています。
過去には毎日大量のガムを飲み続けたことにより胃に詰まってしまったケースもあるようです。
また、ガムはチョコレートと一緒に食べると溶けるというお話がありますが、あれは本当です。ガムベースは油分を含むものと混ざると、結合が溶けてしまいます。ガム自体が石油から出来ていますので、油にはよくとけるんですね。溶けたとしても人体に影響はないのでご安心を。
以上、ガムを飲んでしまったらどうなるかの記事でした。
ガムは2004年をピークに現在は消費量がガタ落ちしているということで、変革が求められているお菓子なのかもしれません。