動画というのは、パラパラ漫画のように静止画を高速で切り替えることで動画として見ることが出来ます。
パラパラの枚数を1秒当たりの数を増やせば増やすほど、きめ細やかな表現や動きが可能になります、ではどれがどのくらいなめらかなのか、1秒間の静止画の枚数を表す単位として「FPS(フレームレート)(frames per second)」という単位があります。
FPSとは、1秒間に何枚の静止画の枚数が表示しているかです。
ゲーム画面などに30FPSと表示されていれば、そのゲームは1秒間に30枚の静止画を表示しているということになります。
もちろんこのFPSの数値は大きければ大きいほどなめらかになっていいのですが、その代わりにデータ量が比例して多くなります。データ量が多ければ処理にも負担がかかり、マシンスペックが足りないと逆に処理が追い付かなくなったり、逆にカクカクになってしまうことも。
そもそも人間の目で識別できるFPSというのは一体どれくらいなのか?もし分かればそれ以上のFPSであっても識別できていないので無駄になります。
人によって多少は異なると思いますが、人間としての限界値というのはあるので調べてみます。
まずは何よりも自分の目で確認してみましょう。
15,30,60FPSの違いをGIFで表しています。60FPSは文字通りヌルヌルに動いており、30FPSは動いているけど残像が見えてしまっています。15FPSはもうインベーダーゲームのようになっています。
もう少し参考動画を見てみましょう。
5,15,30,60FPSの4種類を見比べることが出来ます。動きが激しい動画の方がFPSの違いは分かりやすいと思います。それぞれの感想を言っていきますと
5FPS
⇒文字通りカクカクで出来たもんじゃありません。よくテレビとかで見る監視カメラ映像がこれくらいでしょうか。
15FPS
⇒だいぶ動画っぽくはなってきましたが、このFPSが一番ストレスを感じるような絶妙なかくつきです。
30FPS
⇒視覚的に全然問題ないレベルになりました。しかし所々の動きが速いシーンで60FPSと比べるとんんっ?となりますね。
60FPS
⇒文字通りヌルヌルに動いています。動作が速いシーンや足踏みするシーンもきれいに描写されているのを感じます。
他にもこちらの動画やサイトで確認することが出来ます。
というわけで60FPSまでは私は視覚的に区別できました。ちなみに私たちが見ているテレビは基本的に30fps程度です。60FPSかなと思っていたら違いました。
そしてYoutubeでは60fpsの動画までしか視聴が出来ないので、さらなる高み、120FPSや240FPSがどのように見ているのか試したいところですが、ここからは機材の壁が発生します。
60,120,240,480FPSそれぞれの比較動画がこちら様のサイトからダウンロードが可能です。
しかし注意なのは、モニターやGPU、再生ソフトが対応していないとちゃんと再生できません。これでは袋小路になってしまいます。
一体私の目は何FPSなんだ…調べているとこんな結論に行き当たりました。
・動画の場合、72FPSでほとんどの人がなめらかな動きだと感じます。
・そもそも人間は機械的に秒間何個間だからという認識をしているわけではなく、動きを連続的なものとして認識します。
まずそもそも人間はFPSで映像を認識していないのでFPSでは表せない。けど72FPSぐらいまでなら違いが分かるという感じでしょうか。
口コミサイトなどを見ていると、60FPSと120FPSの違いはまぁまぁわかるようです。特に移り変わりの激しい映像だとわかりやすいそう。しかし120FPS以上になると識別は難しいそう。
上記の調査結果から踏まえても120FPS以下ぐらいが一般的な人間の限界なのでしょう。
特に気にしない人は30FPS、基本は60FPSで、映像にこだわる人は120FPSという感じですね。