Twitterのまとめサイト等で毎日のように見る、現金プレゼント!アマゾンギフト券やItuneカード等を抽選で配布!先着で現金配布!と言っているアカウントがありますよね
正直一瞬心惹かれますが、冷静になって考えるとん?と思いますよね、そんな上手い話があるのかと。
一体彼らは何が目的でそんなことをしているのかを調査します。
目次
アマギフや現金を配布している懸賞アカウント達
まずは、現金やアマギフを配布しているアカウントを調べて見ました。詐欺アカウントが多いので、紹介してもすぐに凍結したり削除されてしまうので紹介しづらいですが…
正直探せばいくらでもあるのですが、ピックアップしてみますと
日本の闇を明かす社長というアカウント。こういった界隈では有名な方で、総資産150億円以上があるらしく、100万円を100人にプレゼント企画をしたりituneカードを配布したりと定期的にそういった投稿をしています
復活サタンというアカウント。こちらも同じく現金を配布する企画などをやっているようです
LEAK2019🎍【抽選アカウント】というアカウント
こちらは現金だけでなくブランド品や靴、チケット等様々なものを懸賞として配布しているようです
どのアカウントもフォローとRTするだけで抽選に応募できるという仕組み
単純に豪華な懸賞という感じでやらなきゃ損!という感じがしますよね
懸賞アカウントの目的とは
では一体何が目的でこんなことをしているのでしょうか
基本的な目的
そもそも懸賞というのは個人だけでなく、企業も定期的にやっているキャンペーンです
こんな感じで、企業も同様にフォロー&RTで応募が出来る懸賞をやっています。
単純に商品や現金を配って赤字でしかないと思われそうですが、懸賞をする側の目的として
・自社コンテンツのPR・集客目的
・フォロワー数の増加による広告・影響力のアップ
・話題になることによる広告効果
こんな感じでしょうか、要は撒き餌です。
懸賞をやっているアカウントは、まず自分の商品や企業名を売りたい!と考えます
仮に1000万の広告費があったとして、Twitterで1000万円を1000人に1万円ずつプレゼントします!という懸賞をやることで、まず沢山のフォロワーを獲得することが出来ます
そしてRTされることにより、各Twitterのまとめサイトからトレンドとして扱われ、さらに集客力が増します
更に大量に獲得したフォロワーに向けて自社商品PR等を行うことで、今までよりも商品のPR力が大きくなり売り上げも良くなります
こうして元の広告費1000万円を告知効果による売り上げアップで回収するわけです
新宿の駅前広告に1000万払うよりも、ユーザーが積極的に応募してくれる懸賞の方が企業の印象も残るし、アカウント情報やフォロワーも獲得できますし、ネット上でのコンテンツを売っている企業では普通に駅前やチラシ広告出すよりメリットが多いわけです
それ以外にも理由が
Twitterで2018年の7月に、偽アカウントと呼ばれるアカウントが大量に削除されたニュースをご存知でしょうか
Twitter社による偽アカウント削除、78%のフォロワーを失ったユーザー見つかる
Twitter社は偽アカウントによるフォロワー数の水増しを防ぐために、怪しいアカウントを全て削除しました。
昔は手っ取り早くフォロワー数を増やす方法として、アカウント買いというものがありました。
BOTや個人が大量に生成したアカウントを大量にフォローさせてフォロワーを水増しさせる手法ですが、現在は偽アカウントと判断されて削除され買った意味がなくなってしまうのでちゃんとした一般ユーザーを獲得しなければいけません
懸賞であれば、ちゃんとした一般ユーザーからのフォロワーが増えますし、アカウントを買えない今、このやり方をする企業が増えているということになります
本当に商品配布しているの?
懸賞をします!といって、結局商品を送らずに懸賞は終了しました!と言えば、フォロワーやRTが増えただけでやる側としてはウハウハですよね
うその当選者発表、水増し…ひどすぎる懸賞雑誌に消費者庁が改善命令
残念ながら、Twitterではありませんがそういうことをする企業は過去例から少なからずあります、あなたが応募しているTwitterの懸賞も、本当に当選者がいるのか、本当に応募要項通りの当選者数に景品が配布されているのかは分かりません
こういった「ちゃんと配布しましたよ」というやり取りの画像を上げている方もいますが、結局これも10人当選なのに1人だけ配布したのを上げているだけ、当選者は実は身内・関係者だった、等々疑いをかければキリがありません
逆に完全証明できないことを逆手にとって嘘の懸賞をするアカウントも存在します
個人アカウントは怪しいですが、ちゃんとした大手企業であればある程度信頼は出来ます、嘘をついてバレた時のデメリットは大手企業にはリスクが大きすぎるので
企業でないアカウントの懸賞目的は?
では最初に紹介しました、企業ではなさそうなアカウントのお金配布やアマギフ配布している意味は何なのでしょうか
先ほどのこのツイートにある大量のituneカードの画像、これGoogleで画像検索かけてみますと
同じ画像を使って似たような懸賞を行っているアカウントを発見しました、この時点で本当に懸賞をやっているのかグレーです
しかしこのアカウントは特に何か商品やサイトをPRしているわけでもありませんし、何が目的なのか調べて見ますと、実際にこういった個人懸賞に応募した方が結果どうなったのかをレビューしているのを見つけました
DMで偽当選連絡が来る
実際にフォロー・RTした方が届いたDMが、ざっくり以下の様な内容になります
当選おめでとうございます!厳正なる抽選の結果、プレゼント(●●●)に当選となりました!
これからプレゼントを受け取る手続きをさせていただきますが、1つ条件を設けさせていただきます。
今回のプレゼント企画の費用はスポンサー様からの広告費から支出しており、受け取りにはこちら側が後にお送りするメルマガ、アプリのインストールなどの案件に無料登録していただくことを条件とさせていただきます。
お手数をおかけしますが、ご協力をいただきます。
以下リンク
こういった内容のDMが届きます。当たったし商品送るんだけど、無料でこのサイトの会員登録をしたりクレジットカードを作ってくれよ!という内容です
DMを受け取った方がそのサイトに会員登録したりクレジットカードを作ると、紹介料としてそのDMを送った紹介者に300円~5000円相当のポイントやお金が貰えます
そしてその手順をやり終えました!と連絡をすると、では次はこれに登録して下さい!というDMが次々に届き、おかしいな?と思ってその内容を問いただすと連絡が取れなくなる…という所までが1つの流れとなっています
結局やられているのは詐欺です。当選しました!と言いつつ会員登録やカード発行などをさせて紹介手数料を取る詐欺ビジネスですね。
最近では、当選したんだけど、振り込み手数料に〇万円かかるからまずそれを入金してくれ!口座確認の為にまず入金してくれ!等の分かりやすい詐欺も多くなっているようです
銀行の口座番号・名義を求められ、逆にお金を引き落とされる
もし抽選に当選したら、お金などを振り込む銀行口座を教えなければいけません。通常であればこういった情報は個人情報となるので企業などがしっかりと管理してくれます。パスワードは教えてないから大丈夫でしょ?
しかしそれが悪意を持った詐欺アカウントだとしたら?現にこういった事件が発生しています。
ドコモ口座を利用した不正な銀行引き落とし事件です。この事件には、Twitter等の偽懸賞アカウントで集められた口座情報などが不正に利用されたのではと話題になっています。
この事件のように、暗証番号入力に回数制限がない等のセキュリティ性が低い銀行であれば、口座番号と名義さえわかればあとはパスワード自動総当たりツールで引き落とされてしまうのです。そしてその後はビットコインなど仮想通貨に交換され足がつかなくなってしまうという恐ろしい事件です。
もし懸賞などで口座番号や名義を求められて、その後連絡がつかなくなった場合はこういった事件に利用されてしまう可能性があるので注意が必要です。
たとえ口座番号と名義だけでも、注意しなければいけません。
まとめ
今回はTwitterでやっている懸賞について調べてみました
結果として、懸賞ということ自体グレーな部分が多く、ちゃんとした企業の懸賞は信頼できますが、個人アカウントでの懸賞はグレーすぎるのでやめておいた方が良いということです。
もしかしたら本当に純粋にお金持ちでお金や金券を無条件で配りたいだけのアカウントかもしれませんが、基本的にそんな甘い話は現代にありません
また、現金プレゼントしますと言っているアカウントで仮に当選したとしても、110万円以上の当選金額だった場合は贈与税として税金がかかるので注意です
お金持ちや企業さんはそこらへんは把握しているはずなので、110万円以上の現金をプレゼントと言っているアカウントは更に不信感が増します。ZOZOタウンの前沢さんはここらへんも加味して100万円という設定にしているのではないでしょうか
甘い話を持ち掛けるような相手は、自分のメリットの為に甘い話を持ち掛けているだけですので注意しましょう
懸賞で住所を書く際は、マンションであれば部屋番号+A 等の応募した懸賞会社等のアルファベットを記載しておくと、もしそのアルファベットで他の企業から郵便物が届いた場合、住所を漏らしたことがわかるのでお勧めです。万が一住所が売られていた場合にどこが流出させたかがわかりますので…